経営戦略

【まとめ】紙媒体の魅力、メリット、良さ

【読了の目安 : 7 分】

世の中には実にクリエイティブな紙媒体があるものだ。

紙媒体をつかった新しい事業を構築中なので、ネット全盛の時代あえて「紙媒体」を選択する理由について考えてみた。

手始めに、軽い気持ちでフェイスブックでリサーチしてみた。

「インターネット全盛の時代ですが、紙媒体の魅力ってなんだと思いますか?」

寄せられた回答は約20件。余すことなく以下に紹介する。

情報の質と量に着目した回答

新聞はやめられませんね~。
やっぱり地元のニュースとか外せないものがあるからかな~?

地域限定狭く深く編集された情報に価値を見出しているようだ。そう考えると、確かにWebは、とくにアクセスを集めるマンモスサイトになればなるほど、広く浅い情報になっていく傾向がある。

頭の中の記憶にとどめられる物ですね。
ネット情報は一時止まっても結構スルーしてしまいます。
それと、インターネット情報を確認、促進させる情報源!

「記録」だけでなく「記憶」にも残る。レジェンドのような存在か。それと情報の信頼性にも着目している。ネットだけではにわかに信じがたい。でも紙媒体に「記録」されているとそれだけで情報の信頼性がグッと増す効果があるのだ。

情報を不用意に拡散せずに特定の範囲だけに伝えられることじゃないでしょうか。

ローカル新聞に近い回答。地域性に加えて、限定性に着目している。特定の誰かにとって価値があり、そうでない人にとっては価値が薄いということ。このことを逆手に考えれば、Webでも限定性を出すことによって情報の価値、重要性を高めることができる。

意外に検索性がありますよね。

閲覧性一覧性の高さは紙媒体の強みだが、検索性はどちらにせよWebに軍配が上がりそうだ。デジタル化することで、たとえば電子ブックなどでは、本に書かれている内容をキーワードで検索することができる。だが、読んだことのある本の場合、あの本のこの辺にたしか書いてあったな、という記憶をたどり、本をてにすればすぐにその情報にたどり着ける場合も多くある。この辺が「意外な」検索性の理由かもしれない。

媒体の物的側面に着目した回答

目にやさしい・・・。いろんな意味で。

たしかに。もっともである。ブルーライトやバックライトは目に厳しい。

何年も前の資料が見られる事かな(^_^)v

「保存性」に注目した回答。媒体そのものも去ることながら、そこに書いてある情報も「後世に残す価値がある」ものが多いということも注目だ。

わたしは 手触り♡

視覚情報と時に聴覚情報だけのWeb媒体と、手触りや匂い、重さ、温度といった全般的「感覚」に訴えかける強さは、紙媒体の圧勝だろう。この情緒的価値が、記憶や印象に残りやすい一番の理由でもある。

持ち運べて(あ!ネットもか?σ^_^;) どんな年代の方でも見られること。
あと愛着が湧くことですかね?

情報の携帯性に着目。たしかにWeb情報には誰もがいつでもどこでもアクセスすることができるが、その情報を持ち運ぶことはできない。持ち運びできるのは情報を探して閲覧するための端末である。年代を選ばない、というのは昔から馴染みのある媒体だからかもしれない。今の若い世代にはもしかしたらデジタル情報の方が馴染み深いのかも。

愛着は上の感覚に訴えかける強さによるものと、所有性から来るのだろう。

質感かと、、(^^)/

これも感覚に訴えかける強さのことだ。インパクトであり印象であり。結果的に記憶にとどまりやすく、似たような質感を感じた時に、思い出しやすくなる。つまり、想起性も持ち合わせている。

化石燃料とおなじです C です

研究者らしい回答。物性に着目し、元素にまで還元された。炭素-炭素結合で有機物の基本骨格をつくり、全ての生物の構成材料となる。我々の身体も乾燥させれば2/3は炭素である。これはもはや親近性と言ってもいいかもしれない。身体の組成要素が呼応しあっているのだ。

読むという事。ただそれだけなのかもしれません。何か手に持ってると読んでしまいますw

何気にすごく深いと感じた意見だ。視覚に頼らざるを得ないWebは「見る」媒体であり、それに対して紙は「読む」媒体なのだ。

私は、手触り、質感、書き込み、切り取り、貼り付けできることかな…

「触感」「質感」、それに加えて、情報を「切ったり・貼ったり・書いたり」して編集・整理する操作性。まさに「実体」であるがゆえの「実感」に価値を感じている。

たしかに、企画やアイデア出しには、思いついたことをポストイットに書き出して、それを自由にレイアウトして偶発的に生まれ出る奇想天外な発想が重要だったりする。

そう考えると、Web(デジタル)は分断された「知識」であり、紙は知識を使える体系に編集し統合された「知恵」(を導き出すツール)とも言えそうだ。

3次元に生きる者としての所有性。
アナログとして存在することによる、回帰性。

所有する「実感」、記憶と記録、場所に紐付いた「存在感」

新刊書なら意外と匂いも嗅いでる。

「本能に訴えかける」この一点において、紙媒体はWebを凌駕していると言い切ってもよいかもしれない。

「手にして、すぐ読める」ところかなあ…。
PCや携帯だと、起動して、サイトにアクセスしてからの閲覧だけれど、紙媒体で受け取ると、すぐ閲覧可能ですものね。
ただ、一瞬でその情報の要/不要がジャッジされるキビしさはあるぶん、ファーストインプレッションで「ちょっと読んでみようかな」と思っていただけるフックが大切だと考えます。

シンプル・イズ・ベスト。便利になったとはいえ、たしかにWebは操作が必要だ。手にとって開くだけの紙に対し、起動してブラウザ開いてキーワードやURLを打ち込んで、あるいはカメラでQRコードを読み込んでアクセスというのが手間だ。なにしろこの手間が理由で閲覧されないことは多い。

紙媒体の時代は終わったのか

Newspaper era over, Obama says via Kindle.

(ソース;news.co.au

衝撃的な見出しである。正確には紙媒体ではなく新聞の話だが、新聞は紙媒体代表といっても差し支えないので引用する。以下日本語訳。

中産階級に入りたいと願う人には時代はどんどん厳しくなっている。どんな職業でもそうだ。それはジャーナリズムでも見られる。かつてはどこにだってローカル新聞があった。そこで、ジャーナリストを志願するなら、地元の新聞で働けば、本当にいい生活ができたものだ。

でも、今では利益があがってる新聞はほんの少しだ。それも全国ブランドっていうことでだ。そして、フリーランサーだったり正社員と同じ待遇が得られない場合、ジャーナリストは生活費を賄うことに汲々としなければならない。

ジャーナリズムにおける現実は、製造業でも同じであり、小売業でもあてはまる。我々が認識しなければいけないのは、そのような古き(良き)時代は決して戻って来ない、ということだ。

バラク・オバマ

新聞そのものというより、新聞業界、メディア業界自体の、そしてジャーナリズムの存在理由を訴えかける問いかけだ。

そういった古き良き時代のメディアには、かつてのような影響力や求心力を失っている。どこに記事を書くかではなく、だれが記事を書くかが重要になって来ており、古き良き時代のメディアが一手に掌握していた影響力は、ジャーナリスト個人に分散されてきている。

その個人のジャーナリストの影響力を再編集して新しいコンセプトでまとめあげたのが、あのハフィントン・ポストである。

Webには答えを、紙には問いを

ある出版者がこう言った。

「ウェブには答えが、紙メディアには問いかけがある」

なるほど、たしかにそうかもしれない。というより、問うべき質問が自明である時、Webであれば検索窓にそれを打ち込めば適切な答えに瞬間的にアクセス可能だ。

しかし、問うべき質問がわからない状態ではどうか。枠に囚われずに思考を自由にしたい時には、編集され食べやすく加工された紙媒体の情報が重宝する。

まとめ

紙媒体の時代が終わったということではなく、Webが台頭してくれば来るほど、その機能的特徴の棲み分けが鮮明になってきている印象を受けた。

どちらが、ということではなく、お互いがお互いの足りない部分を補完し合うように存在しており、結論としては「どちらも」重要だと感じた。ただ、活用のシーンが複雑化、細分化されてきているがために、それを使うユーザーが混乱しているのだ。

たとえば筆者にしてもそうだ。線を引いてじっくり読みたい、そして後日また読み返したい座右の書は本で、そこまででない本はKindleで十分だ。

ちょうど過渡期にあるため、ユーザーはメディアの使い分けを模索している最中なのだろう。

そんな中にあって、今回のリサーチで最後に特筆すべき価値があると思われたのは

“同じ情報でも記録してある媒体によって読み手に与えるインパクトが異なる”

という事実だ。この事実を活用すれば、情報発信者として読み手に重要かつ影響力を与えたい場合には「紙媒体」を選択する、正確には、紙媒体“も”活用することが効果的だろうということだ。

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